我々が日常使っている「数」は「10進法」と呼ばれる数である。これに対し、我々の代わりに計算をしてくれるコンピュータが扱っているのは、2進法と呼ばれる数である。これは、「2進数」では数値が“0”か“1”しか存在せず、電圧の低い、高いに対応させたり、電流が流れていない、流れているなどの状態に対応させることで、数値を機械的に表すことが簡単なためである。しかし、この2進法は、果たして我々の使っている10進法と同じ計算結果を出してくれるのであろうか?そこで、まず我々が日ごろ何気なく使っている10進法を見直し、それと比較することで、2進法とはどのようなものであるかを考えてみることにする。10進法を考えるわれわれが使っている数字には、“0”、“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”、“8”、“9”の10個がある。これらの数字は数を表す記号で、10個の記号を使って数をあらわす方法を「10進法