最近「漢字廃止で韓国に何が起きたか」という本を読んだ。後半は韓国のことわざの紹介なので流し読みしてしまったが、前半はハングルへの切り替えが韓国人の思考力にどう影響したかを論じてる。 まあこの手の話は大なり小なり「テレビゲームをすると人格が破壊される」みたいな牽強付会にならざるをえないので(起きなかったらどうなっていたか?なんて誰にも確実なことはいえない)、全部を肯定するわけではないけれど、その中で興味深い話があった。 突き詰めればこれは表意文字vs表音文字のどちらが優れているか?という問題に繋がるかもしれない(この本自体はそういう主張の仕方はしてないが)。人間が使う言葉はすべて人間が発音可能な音で構成されているのだから、すべての言語は表音文字で表現可能という主張に対して、文字は「音(=聴覚)」だけでなくそれ以上の情報(文字の形=視覚)を含むものだ、という反論。 話し言葉は具体的・直接的な表