昔、「ROOMMATE〜井上涼子〜」というセガサターン用ギャルゲーがありました。サターンの内蔵時計を利用して、女子高生とのリアルタイム同居生活を楽しむシステム。例えば朝にゲームを起動すれば登校する彼女と挨拶ができて、夕方は帰宅する彼女に「お帰り」を言い、夜に繋げば個室で過ごす彼女と会話ができるという、今日に至ってもなお燦然と素晴らしくダメなゲームデザインです。 とはいえ、セガサターンの内蔵時計は本体の設定画面で操作が可能ですから、実際は時刻を任意に動かして井上涼子の時(イベント)間を"かすめとる"ことが可能で、それが「ROOMMATE〜井上涼子〜」という作品に関するゲームプレイの実体だったのでしょう。 しかし僕は、購入後1ヶ月はいっさい内蔵時計を操作せず、現実の時間通りにゲーム内の時計を進めていました。朝、登校するときに起動、夕方帰ってきて起動、夕飯を食べ終わって起動、そして寝る前に起動。