『限りなく透明に近いブルー』、30年ぶり文庫新装版2009年5月16日新装版単行本、文庫旧版 作家村上龍さんのデビュー作『限りなく透明に近いブルー』が、講談社文庫で30年ぶりに新装版になった。デザインも、村上さん自身から、装丁家の鈴木成一さんに変わった。 物語の最後で「リュウ」は「もし本にできるならリリーの顔で表紙を飾ろうとずっと思っていた」と「手紙」を書いている。この通り、単行本、文庫旧版では村上さんが装丁を手がけ、自ら描いた女性の横顔が使われていた。 新装版は、カバー一面に長方形の青色を配置した。鈴木さんは「作品を改めて読んでみて、ドラッグやセックスの衝撃的な内容を描きながら、ゆるがない著者の視点を感じた。それをシンプルでスクエアな青色で表現しています」と話している。税込み420円。