今回取り上げるのはトキナーの魚眼ズームだ。魚眼レンズといえばそのほとんどが単焦点レンズで、魚眼ズームなどというキワモノを発売していたのはこれまでペンタックスだけ。というのも、魚眼レンズの魅力は、対角180度という画角の広さと円周方向の強烈なタル型歪みだ。ズームにしたところで、魚眼特有の描写はワイド端だけしか得られないし、テレ側ではタル側歪みが大きな中途半端な超広角描写しか得られないからだ。 しかし、実際にペンタックスが魚眼ズームを発売してみると、単焦点の魚眼レンズよりも開放F値は暗いものの、最短撮影距離が短く、価格もリーズナブルということで、意外と好評。35mm一眼レフ用のFフィッシュアイズーム 17-28mm F3.5-4.5(現在は販売終了)に続き、デジタル専用のDA フィッシュアイ 10-17mm F3.5-4.5 EDも発売されている。 ちなみに、トキナー AT-X 107 DX