「狐男」との恋を着回しページで展開した、光文社の雑誌「CLASSY. 2019年10月号」。ネット上ではこのストーリーについて、人間と動物など異類との結婚をモチーフにした昔話の類型である「異類婚姻譚」ではないか、と話題になった。 この着回しストーリーについて、「異類婚姻譚として新しい」と指摘するのは、昔話をフェミニスト目線で読み解く『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』の著者である、はらだ有彩さん。彼女に、この着回しストーリーに込められた昔話の記号を解説してもらった。 ※以下、はらださんによる寄稿。 先日、光文社の雑誌「CLASSY.」の「着回しDiary」がインターネットを騒がせた。「CLASSY.」の着回し企画が異色なのは今に始まったことではない。主人公の職業が棋士だったり、あまり裕福でない劇団員だったり、やたらと込み入った設定が過去に何度も話題になった。 しかし今回の10月号「新しいデ
![狐との恋!?「CLASSY.」が「着回し」に込めたフェミ的結婚観(はらだ 有彩)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/26a5190ef2d8ca6b649004b4784a4c4264612b19/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F2%2F1200m%2Fimg_b20d9511989638d8988a0785afd3729a64155.jpg)