岸田文雄首相は11日、東京・赤坂の衆院議員宿舎から首相官邸に隣接する公邸に引っ越し、約9年ぶりの公邸の住人となった。入居すると「短命政権に終わる」とのジンクスや、「幽霊が出る」といったうわさが付きまとう公邸。入居を避ける歴代首相もいたが、岸田首相は危機管理対応を優先する。ジンクスを打ち破れるのか――。 官邸関係者によると、首相は家族とともに約400メートル離れた議員宿舎から公邸に移った。首相は11日夕、公邸前で記者団の取材に応じ「久しぶりに引っ越しをし新鮮な気持ち、心の引き締まる思いだ」と語った。公邸に入居した理由について「さまざまな観点から、公務に専念するために引っ越しを決意した」などと説明した。 公邸は、小泉純一郎首相時代の2005年、旧首相官邸の改装を終えて使用が始まった。在任途中で入居した小泉氏は…
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