【DRESS編集部より】本稿には性的表現やと殺シーンなど、過激な表現が含まれます。苦手な方は「戻る」ボタンを押すか、ブラウザを閉じていただければと思います。 ――エクスタシーは一瞬の死 この表現を何かの雑誌で見つけた瞬間、14歳の私は痺れてとり憑かれた。今でこそ誰かが洒落めかして書いたのであろう比喩なのだと思えるけれど、読んだのは田舎の暮らしに辟易していた14歳の少女。彼女は“一瞬の死”が閉鎖的な日常をぶち壊し、新しい私としての人生を送らせてくれるのではないかと期待した。 喜び勇んで彼を誘い、セックスに挑むも“死ね”ない。彼に触れられて瞼の裏を真白く染めるいわゆるエクスタシーの体験も、私にとっては一瞬の死などとは形容できない、極めて肩透かしなものだった。 事が済んで、白い下着に付いたわずかな血を見て、私は小さく泣いた。処女喪失の悲しさではない。 「私は一瞬死んで新たな私を始めるはずだったの
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