明治期から123年間にわたって佐賀県知事の住まいとして利用された旧知事公舎「中之小路賓館」(佐賀市中の小路)の秋の特別公開が19日から始まった。紅葉が色づきつつある庭園では、期間中の土日や祝日にライトアップも行われる。26日まで。 中之小路賓館の建物は、1891(明治24)年から2014(平成26)年まで、第3代知事の樺山資雄氏から第55~57代の古川康氏まで42人が知事公舎として使用してきた。 県の賓客の宿泊場所として使われた歴史もあり、1961(昭和36)年には昭和天皇・皇后両陛下が宿泊。その際に使われたひのき風呂も残る。 賓客をもてなす場に使われた1階の和室は、雪見障子を通して庭園をながめることもできる。庭園では今、モミジやカエデなどの紅葉が進んでいる。洋室は落ち着いた雰囲気を醸す。 見物した佐賀市の松尾尚樹さん(53)と妻の美栄さん(51)は「品がよく、思ったより質素な造り。ゆっく