最近、馬と暮らし始めた。馬と暮らしたいと思ってから一年半越しに叶った夢で、執筆をしながら馬を眺めたいという理由だけで家を建て、馬小屋と放牧地が見える場所に大きな窓をつくった。馬と暮らしたいと思った理由や、この生活にたどり着くまでのよしなしごと、馬と暮らす素晴らしさを話せば長くなるから、この話は別の機会にしたいと思うけれど、朝目覚めてすぐに外に出て、馬小屋を開けて愛する馬・ペリートのマシュマロよりもやわらかい鼻を触ることは、早くも一日の中で最も幸せなルーティーンの一つになっている。 馬小屋を開けた後、まずはペリートに牧草をやる。それから、ペリートの糞(ボロ)を鍬でかき集めて、スコップで掬い、牧草地の外に放る。その後に、水を捨てて入れ替えるまでが済んだら、朝のお世話がようやく終わる。大変なように聞こえるかもしれないけれど、馬の作業をしている間は何も考えずにいられるから、不思議と疲れない。時間さ