緒言 はじめに、自己紹介からすると、私は差別主義者である。ルッキズム、レイシズム、セクシズムをもち、あらゆる差別をしている。ミソジニストであり、ホモフォビア、トランスフォビアである。嫌いなものは、共産主義者とフェミニスト。普段、本は読まない。私は身長が170cmに満たない男であるが、私からすれば以前炎上したプロゲーマーの「身長170cm以下の男に人権はない」という発言、[1]こんなものは差別でもなんでもなく、正直で推奨されるべき発言であると考えている。そんな私であるが、友人に「むずかしい女性が変えてきた」を読ませてもらう機会をもらい、この本を読んだ。この本を読んだ感想や本書にまつわる販売停止の要望に関する論争[2]に対する私見を(今更ながら)記す。 この本はどのような本か。本書の概要と本書の目的 本書は、イギリス及びその周辺国において、主に女性の権利の拡張に寄与した女性のなしたことを取り上