新党「日本維新の会(維新)」代表である大阪市の橋下徹市長(43)の出自に関する「週刊朝日」の連載記事の問題は、連載をたった1回で打ち切るという朝日側の異例の対応で全面敗北に終わった。これで「ノーサイド」とした橋下氏だが、20日朝には再び自身のツイッターで朝日批判を強めており、問題は長く尾を引きそうだ。 朝日新聞は20日発行の朝刊社会面で、週刊朝日の連載中止を伝える記事を掲載した。「橋下氏巡り不適切記述」との見出しを添え、《ノンフィクション作家・佐野眞一氏らによる橋下徹・大阪市長に関する連載記事「ハシシタ 奴の本性」について、同和地区などに関する不適切な記述が複数あったことを理由に、第2回以降の中止を決めた》と報じた。 また、筆者の佐野氏は19日、「記事中で同和地区を特定したことなど、配慮を欠く部分があったことについては遺憾の意を表します」とコメント。河畠大四・週刊朝日編集長も謝罪した。