幹部らが無秩序に、思うがままに使った――。 大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、25日に公表された第三者委員会の調査結果からは、野球や難関大進学で全国に知られる名門校のイメージとはかけ離れた実態が浮かんだ。 100万円のブランドバッグ、十数万円のアクセサリー、エルメスのスカーフ……。調査では使途の一端が明らかに。百貨店・高島屋での購入分だけで9000万円を超え、ゴルフ代や飲食代などの領収書の総額も3千数百万円に上った。 ただ、裏金を使った学校職員は聴取に「塾関係者への接待などの渉外活動だった」などと説明するだけで、裏付ける根拠は示されなかった。隠し口座の出入金は、中高校とも1人の担当者が行っていたが、第三者委の調査には、病気で休職中として応じず、問題が昨秋に発覚する直前には、裏金に関する記録があったとされる教員用のパソコンが突然、壊れ、データが消失した。 一連の裏金に関