● 今どきの若手は同期を「さん付け」 SNS世代の仲間感覚 先日、ある企業の若手社員の訪問を受けた。2人の男性がやってきたのだが、聞けば入社3年目の「同期」だという。しかし、2人が話すところを見ていると、どうも違和感がある。彼らはお互いを「さん付け」で呼び合っているのだ。失礼を承知で、あえて聞いてみた。 「2人は仲が悪いの?」 彼らは「いえいえ、良好ですよ。いい仕事仲間です」と笑って答える。その言葉には何の含みも感じられない。きっと、本当にいい関係なのだろう。となると、オジサンとしては余計に不思議になる。 「それなら、どうして『さん付け』してるの?」 なぜ私がそんなに不思議がるのか、分からない人もいると思う。 それでは説明しよう。私たちオジサン世代にとって同期というのは家族のような、ライバルのような、友達のような、特別な存在だ。入社早々、新人歓迎会で通過儀礼としての「芸」を一緒