カフェ併設の書店が人気です。中には、お茶を飲みながら購入前の本が読める店も。背景には「その場で本を楽しむ」ことに価値を置こうとする店側の思いがありました。 8月末、東京のJR東中野駅に隣接する商業ビル「アトレヴィ東中野」が、華々しいファンファーレと共にオープンした。その3階に開店したブックストウキョウドウは、創業120年の「東京堂書店」4号店だ。本店・神田神保町店の3月のリニューアル時に併設した「ペーパーバックカフェ」を、4号店にも採り入れた。 老舗書店のカフェ導入の決め手になったのは、インターネット調査の結果だった。書店に欲しい要素として、カフェがダントツで支持されたという。理由は、買った本をすぐに読みたいから。「カフェは、お客様の求める空間に必須なんだと感じました」と書店事業本部長の福島幸一さん(51)は話す。 カフェはいずれも自営。1杯180円のコーヒーは、プロのブレンダーと共同で開