金融業界以外で働く多くのビジネスマンにとって、日銀、FRB(米連邦準備理事会)、ECB(欧州中央銀行)といった中央銀行が運営している金融政策(金利運営)と実体経済の関係はいま一つ理解しにくいのではないかと思われる。各国の金利動向は外国為替レートにも大きな影響を与えるため、ある程度のイメージはつかんでおく方がよいだろう。 その理解を助けるちょうどよい教材がサンフランシスコ連邦準備銀行(FRBの12地区連銀の1つ)のウェブサイトにあった。「FRB議長ゲーム」である。 FRB議長に就任したつもりで、経済動向を見ながら米国の代表的な短期金利であるFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を上下させるゲームだ。高校生程度を対象にしているようだが、大人も十分楽しめる。細部に凝ったゲームなので、金融市場のプロのディーラー、ファンドマネジャーも思わず「ニヤリ」としてしまうだろう。 このゲームでは、「+」か「