日本の漁業は、資源管理が出来る状況にない。 強引にTACを下げたところで、資源管理は難しいだろう。 おそらく、不正漁獲が増えてますます手がつけられなくなるだけだ。 最近、なにかと話題のミナミマグロはその好例だろう。 ミナミマグロは、日本および豪州の乱獲で80年代に入ると資源が急減し、 目に見えて魚が減ってきた。 そこで1985年から厳しい漁獲量規制が開始された。 日本の漁獲枠は、2万トンから6千トンへと、5年間で7割削減した。 その後も6千トン前後の漁獲枠が維持され続けた。 ミナミマグロ国別漁獲量 厳しい漁獲枠が設定された結果、大幅に減船をすることになった。 減船対象の漁船を廃船にしないで台湾などに転売した結果、 管理に参加していない国での漁獲を増やす結果となった。 結局、転売されたマグロ漁船は日本の資金で廃船にすることになった。 最初から、廃船にしておけば良かった