ドーナツが好きだ。 正確には、ミスドが好きだ。 今もぎゃあぎゃあ騒ぎながら日々の生活を送ってしまってる自覚があるけど、学生時代はもっとダメな感じだった。 友人曰く、自分ごと以外の理不尽だのにもいっこいっこブチギレてた、らしい。 らしいと言いつつ覚えてもいる。今よりよっぽどしんどくて感情に振り回されてて(今より!)大事にしたいものが多くてそのくせ大事にもできずにされずに確かにひたすら怒っていた。 そんな私が覚えている言葉がある。 「人はドーナツを食べている時、悲しい話を話せない」という言葉だ。 もしかしたら、細部は違うかもしれない。ともかく、ドーナツを食べてる時、悲しい顔や怒った顔じゃなくて人は笑顔になるのだという言葉がトレイに敷かれた紙に印刷されていた。 その日もやっぱり怒り悲しくなり、やってられないと友達に話を聞いてもらっていた。なんでかは覚えてないけど、怒ってたことは覚えてる。その合間