近々、某所で「和文書体について」というテーマでお話をさせていただく機会があります。そのために「写研とモリサワ」という資料を作っていたら、思いのほか面白く仕上がり、せっかくだから、ブログの記事にしてみようと思い立ちました。「電子の文字――モリサワと写研」(PICTEX BLOG)や、「写研 – Wikipedia」を読めばわかってしまう内容ですが、写植というものを知らないひとにも、読みやすくまとめたつもりです。ミス表記や事実誤認がないように尽力しましたが、もしなにかあればお知らせください。 ― まず、写植とは何でしょうか。MacによるDTP(古くは QuarkXpress や PageMaker、今は Adobe Illustrator や Adobe InDesign を使って、印刷物を作ること)が普及する以前、印刷物の文字を組むために、使われていた技術のことです。これを人に説明すると「あ
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