知能犯罪を摘発する京都府警捜査2課で今年4月、捜査費約15万円が課内で盗まれる事件があり、府警は15日、同課所属の男性巡査部長を窃盗容疑で逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 関係者によると、京都府警本部(京都市上京区)の捜査2課の部屋で4月初旬、男性警部が机の引き出しに保管していた捜査費約15万円がなくなっているのに気づいた。引き出しは施錠していたが、鍵は誰でも取り出せる状態で課内にあったという。 この捜査費は、主に「オレオレ詐欺」などの内偵捜査に使う車の駐車場代といった雑費にあてるものだった。府警は内部犯行の疑いが強いとみて、捜査員らから事情を聴き、室内で鑑識作業もして調べていた。 府警では昨年11月、宇治署で親睦会費がなくなり、署の巡査部長が103万円の窃盗容疑などで逮捕され懲戒免職となっている。(大久保貴裕、五月女菜穂)