◆世界初の小型ごみ発電所 2008年11月7日、会計検査院は「平成19年度検査報告書」を公表した。 検査案件の総数は全省庁分および関連機関分を合わせて981件、金額にして1,253億6,011万円である。 約86%に及ぶ省庁事案のうち環境省分が4件あり、うち1件が一般廃棄物処理施設の案件だった。それがいちき串木野市のケースである。 会計検査院報告はいちき串木野市の施設が「計画どおりの発電ができず、補助の目的を達していない」と指摘。環境省とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が支出した補助金合計3億268万円を「不当な支出」としてその返還を示唆している(内訳は環境省分が2億4,793万円、NEDO分が5,475万円)。 「市来一般廃棄物利用エネルギーセンター」。これが問題になった施設の名称である。以下エネセンと略称するが、施設の概要をひと言でいうと「一般ごみと肉骨粉を焼き、発生する