オウムvs米軍 「最終戦争」 シミュレーション オウムの大規模なサリン・テロが発生した場合、 極東のパワー・バランスはどのように変化するか? 北朝鮮の南進、 ロシア軍の北海道侵攻はあり得るのか? アメリカ政府関係者がはじめて証言する、 冷酷な軍事シミュレーション! 都内のJRの駅前で待ち合わせ、「駅のそば」の丸井のコーヒーショップへ。買い物客もまばらな、いたってのどかなウィーク・デーの昼下がり。在日米軍のベテラン情報機関員と話をするには、もっとも似つかわしくない間の抜けたシチュエーション――。 温和な表情と物腰。静かな、柔らかい声で、穏やかに、かつ明晰に語る人物だった。にもかかわらず、話を聞く間、肌が粟立つのを私がおさえられなかったのは、彼の話の内容そのものが、私たちのぬるい日常に亀裂をもたらす衝撃力を備えていた空に他ならない。 彼の所属している機関の名称、彼の名前、年齢、肩書き等は一切明