シャープの「インテリアホン」。開発にかかわった西宮健司さんは「新しい発想で市場を広げたい」と意気込む=大阪市阿倍野区のシャープ本社 シャープのインテリアホン 携帯電話の普及で、需要の頭打ちが続く電話機とファクス。各社が機能の拡大で勝負するなか、まったく新しい発想で生まれたのがシャープの「インテリアホン」だ。本体(親機)は7型の液晶画面を搭載したデジタルフォトフレーム(電子写真立て)。本体の画面は、普段は写真立て、使用するときはタッチパネルに変化し、電話やファクス機に早変わりする。固定観念を打ち破り「電話機もインテリア」の発想が“異色の商品”を生んだ。 昨年1月、同社で電話機の商品開発を担当する部署に、30代前半までの若手で構成するプロジェクトチームが発足した。目的は、新しい電話機の開発コンセプトの策定。近年の電話機は、機能を拡大する、ボタンを大きくする、本体を小型化する、が流れだった。 し