１人を殺せば５人が助かる状況があったとしたら、あなたはその１人を殺すべきか？　金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか？　前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか――。 つまるところこれらは、「正義」をめぐる哲学の問題なのだ。社会に生きるうえで私たちが直面する、正解のない、にもかかわらず決断をせまられる問題である。 哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。 アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはず

スウィングからコンテンポラリーまで、ビッグバンド名曲名演の不朽の傑作をレーベルの枠を超えて選りすぐったビッグバンド・コンピの決定盤! 豪華ラインナップ30曲を収録した3枚組。<Disc1>は、スウィング期を彩ったグレン・ミラー楽団やベニー・グッドマン楽団、そして2大巨匠であるデューク・エリントン楽団とカウント・ベイシー楽団などのスウィング・スタイルの名作を網羅。<Disc2>は、スウィング・ビッグバンドからジャズ・オーケストラへと進化を遂げるモダン期を代表するサド・ジョーンズ=メル・ルイス、秋吉敏子=ルー・タバキンのオーケストラやバディ・リッチ楽団、更にはアレンジ面で大きな革新をもたらしたギル・エヴァンスやジャコ・パストリアスのオーケストラの名演を紹介。<Disc3>は、1980年代以降、新しいサウンドを生み出し続けてきたボブ・ミンツァーやカーラ・ブレイのオーケストラ、そしてコンテンポラリ