将来の美術界を担うアーティストの作品を集めた展覧会「DOMANI(ドマーニ)・明日展」が、東京・六本木の国立新美術館で開かれている。 文化庁の「新進芸術家海外研修制度」で海外に派遣された作家の作品を紹介する本展は今回で18回目。「表現と素材 物質と行為と情報の交差」をテーマに、海外研修経験者の中から「特に表現と素材の関係が際立つ作家を中心に選んだ」(文化庁)という。 3年前、ドイツに留学した古川あいか(33)の絵画は個性的。描かれているのは、起き抜けの布団や脱ぎ捨てられたシワだらけの衣類だ。作者は「普遍的に存在する一部」だという。起床したときの布団は日常的に見ているものだが、あまりにも意外過ぎるモチーフ。普通なら絵になるとは思えない題材に向き合い、ある作品ではモノクロームの渋いトーンで、別の作品ではカラフルに描出した。展示方法もユニーク。キャンバスを枠から取り払って、天井からカーテンのよう
7人の現代美術家が新作を発表する「日産アートアワード2015 ファイナリスト7名による新作展」が横浜の「BankART Studio NYK」で開催されている。 日産アートアワードは、優れた日本人アーティストの国際的な活躍の支援を目的として一昨年にスタート。隔年開催で2回目となる今回は、33人の候補者の中から書類審査によって7人が選ばれた。 グランプリに輝いた毛利悠子(35)の「モレモレ:与えられた落水 #1-3」は、駅の水漏れの応急措置にヒントを得て制作。上から落ちる水を、じょうろやたらいなど日用品で受け止めている風変わりなインスタレーションだ。審査委員長の南條史生・森美術館館長は「駅の水漏れという社会の現場を題材に作品に昇華させた」と高く評価した。毛利は、日用品や機械で構成した立体物で、磁力や重力など目に見えない力を感じさせる作品で知られる期待のアーティスト。 ほかにも個性的な作品ばか
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