【足利】県立足利図書館は23日、来館者900万人を達成した。記念セレモニーでは、亀山秀夫(かめやまひでお)館長が「長い間、大切に利用していただきありがたい」と話した。同館は4月、県から市に移管され、市立図書館として運営される。 900万人目となったのは坂西中2年周東楓華(しゅうとうふうか)さん(14)。小説が好きで、2週間に1回、母親の理絵(りえ)さん(39)と共に訪れるという。記念品として図書カードと、とちまるくんのぬいぐるみが贈られ、「驚いたけどうれしい」と笑顔を見せた。 同館は1980年4月、県内2カ所目の県立図書館として開館した。当時、市町村立の図書館整備は進んでおらず、県南地域の図書館機能を補うことなどを目的に設置された。 約35万冊を所蔵。1日の来館者は土日祝日が約800人、平日は約500人で、うち9割が市民。2006年から県から市への移管について協議が続けられ、15年に