甲山学園周辺の約150メートル四方を写した航空写真。1975年4月4日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 甲山事件(かぶとやまじけん)とは、1974年に兵庫県西宮市の知的障害者施設・甲山学園で園児2人の死亡事故が発生したことに端を発する一連の事件。事件に関して起訴された者の全員の無罪が確定した。 1974年3月17日、園生の女児(12歳)が行方不明となる。また同月19日、園生の男児(12歳)も行方不明となる。同日中に学園の浄化槽から2人の溺死体が発見された。検視の結果、被害者女児は3月17日に死亡、被害者男児は3月19日の食事後2、3時間後に死亡したことが判明した。胃内に残されたミカンの残渣が死亡時刻の特定に繋がった。 当初は浄化槽周辺が園児たちの遊び場となっていたため園児による事故ととる説もあったが、遺体が発見された時には浄化槽は17kgのマンホ
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