しばらく目にしなかった活字だ。敗戦後ずっと続いていた貧困生活。食べるものもなく、学校へ弁当を持参することも叶わない子どもが多くいた時代があった。所謂欠食児童だ。 それが飽食の現代に起こっている。毎日新聞(5/15日)から。 この学校は東京都内の公立の小学校だ。校長によると、04年度の春の新入生に体が痩せ細り、元気のない男児がいた。授業中きちんとした姿勢を保てず、ぼんやりしていることも少なくなかった。 昨年4月、児童に話を聞くと、コンビニを営む両親から販売用のおにぎりや菓子パンを毎日のように与えられているという。校長は栄養を補うため、給食の牛乳を冷蔵庫に保管、他の児童に知られないように、校長室で毎日飲ませていた。 その後も児童の食生活に改善は見られず、賞味期限が切れた食品を与えられていたこことも分かった。児童にも好き嫌いがあり、校長がスープを与えても飲まなかった。栄養失調も疑われたため、見か