フランス国立図書館とGoogleの連携をめぐる動向 フランス国立図書館(BNF)は,Googleブック検索プロジェクト(現在は「Goolgeブックス」としてサービスを提供)に以前は懐疑的であった。ジャンヌネー(Jean-Noel Jeanneney)BNF前館長は,『Googleとの闘い』という書籍を著し,Googleという米国の一企業による書籍文化の独占に対し異議を申し立てていた。しかし,2009年8月,BNFが,Googleと書籍のデジタル化の領域での提携交渉を進めていることが明らかとなった。 こうした提携につき,最初に報道を行ったのはラ・トリビューン紙(La Tribune:2009年8月18日電子版)であった。同紙は,ブリュックマン(Denis Bruckmann)BNF館長補佐兼収集部長の「BNFはあと数か月でGoogleとの提携交渉を終了するだろう」という言葉を紹介している。B