中国の故宮博物院(北京)と日本の印刷大手、凸版印刷は26日、故宮の文化遺産をデジタルデータ化して保存する事業を2015年まで継続する覚書に調印した。 漁船衝突事件をめぐり日中関係が冷え込んでいるが、凸版印刷の足立直樹会長は「政治と文化は別。日本の技術を故宮から世界に発信していきたい」と話している。 故宮博物院と凸版は2000年にデジタル化の共同研究を開始し、清朝時代の紫禁城を3次元化したバーチャルリアリティー映像で再現する作品を制作。26日は最新作を報道陣らに公開した。作品は故宮博物院の来場者にも公開される。(共同)