初公開された手塚治虫さんの雌ネズミのイラスト。体のラインがなまめかしい=(C)TEZUKA PRODUCTIONS 国民的漫画家・手塚治虫さん(1928〜89年)が人知れず描き続けたエロティックなイラストが、文芸誌「新潮」12月号で初公開され話題となっている。裸の女性がネズミや白馬などに変身する様を描写した29点。発売前からネットを中心に注目を集め、新潮社は初版部数を通常の1・5倍に増刷して11月7日に発売したが、売り切れる書店が続出し5千部を増刷。なまめかしい独特のエロスとともに、漫画家デビュー70年にあたる手塚さんの新たな一面を感じさせる内容となっている。(横山由紀子) 死後25年、解かれた封印 同誌の表紙を飾るのは、うつぶせて体をくねらせる雌ネズミのイラスト。ふくよかな胸とヒップのラインは、まるで人間のようで艶めかしい。ページをめくると、巻頭には表紙に出ている雌ネズミがあおむけになっ