原文 一九 原価の製品別計算および原価単位 原価の製品別計算とは、原価要素を一定の製品単位に集計し、単位製品の製造原価を算定する手続をいい、原価計算における第三次の計算段階である。 製品別計算のためには、原価を集計する一定の製品単位すなわち原価単位を定める。原価単位は、これを個数、時間数、度量衡単位等をもって示し、業種の特質に応じて適当に定める。 第二章 実際原価の計算|原価計算基準 解説 製品別計算の位置づけ 製品別計算は、最終的に製品単位当たりの原価(単価)を求めるもので、原価計算手続きにおける第3段階(最終段階)に位置する。 製品別計算は、「基準一 原価計算の目的」に照らすと、(一)財務諸表作成目的、次いで(二)価格計算目的 のために非常に重要な計算手続きとなっている。 外部公表用財務諸表作成目的の観点から、製品別計算の結果はそのまま、貸借対照表(B/S)上では期末棚卸資産、損益計算
