概要 「家族」は婚姻と血縁のつながりによって形成された、人類社会に普遍的に存在してきた集団である。マクロ社会は、社会集団と地域社会から成る。社会集団は基礎集団と機能集団に分かれ、基礎集団を大経するのが家族である。 人類社会に普遍的に存在すること、未開社会や古代社会には、企業も都市も国家もまだ存在していないことから、家族社会学は、社会学の最も基礎的な位置を占めてきた。 「家族社会学」は、集団としての家族とその形態や機能、そこにおけるさまざまな病理などを研究テーマとする学問である。 家族概念の変遷 社会学第一世代のコントは、『実証哲学講義」において、 家族を人と人との感情的融合を実現するという意味で社会の原型である。 家族は人間が社会生活を学習する学校である。 と認識した。 これは、ヨーロッパの伝統的な家父長制家族で、家族を妻の夫に対する従属(性別による従属)、子供の親に対する従属(年齢による
