「検査Bは、感染者が一人見つかったら、積極的疫学調査で濃厚接触者をさかのぼって探し出し、感染を判定するためのものです。これは、無症状の人もふくめて濃厚接触歴がある人たちを見つけて検査して、陽性の人を隔離することで、感染を広げないようにしようということで、これも必要な検査です。日本独自のクラスター対策がこれだけだと誤解している人も多いようにも思うんですが、実は独自でもなく、世界中でやっています。WHOも推奨していることです。台湾はほぼ完璧にやりきってみせました。一方で、欧米はあまりに感染者が多くなりすぎて、もう無理になっていると思いますが」 つまり、検査Bは感染制御のためのものだ。 そして、検査Cは、もっと強く感染制御を目指す。 「とくに症状がない人でも、接触歴もなくても、検査していって、陽性の人はやっぱり隔離していこうというものです。ある程度、市中感染が増えてくると、接触歴がなくても感染し