松浦に元寇博物館を建設へ 松浦市鷹島町沖の「鷹島神崎(こうざき)遺跡」で見つかった元寇(げんこう)に関する遺物の保存処理、展示を充実するため、同市は31日までに、市立博物館を建設する方針を固めた。水中で初の国史跡に指定されたのを機に水中考古学の拠点にしたい考え。 同遺跡では2011年、琉球大の研究チームが元寇船の船底をまとまった形で発見。文化庁は新年度から水中の文化財の取り扱いに関する研究を始める方針だが、中国や韓国では既に国の事業で中世の交易船を海から引き揚げ、博物館や研究所で保存、公開。この分野で日本は隣国に後れを取っている状況だ。 鷹島では市立鷹島埋蔵文化財センターで遺物を保存処理しているが、大型の遺物には対応できない。隣接する市立鷹島歴史民俗資料館は、老朽化し展示スペースが手狭。市が元寇関連の遺物の国重要文化財指定を目指す中、展示品保全の対策強化が求められていた。 市総合計