圧倒的なアジア映画の勢いを受け止めて欲しい 東京国際映画祭「アジアの風」部門のプログラミング・ディレクターを務め、日本映画大学の教授でもある石坂健治氏が監修者として名を連ねるアジア映画ガイドブックの決定版「アジア映画の森 新世紀の映画地図」(作品社刊)が先月末発売された。 ひと口に「アジア映画」といってもその範囲は幅広い。中国の急成長はもちろん、グローバル化とクロスメディアの波の中で、アジア映画は進化し続けている。本著は、東は韓国から西はなんとトルコまで、深いアジアの“映画の森”の中へ果敢に分け入った、これまでにない画期的なアジア映画読本だ。アート作品からエンタテインメント作品まで、国別の概論・作家論とコラムで重要トピックを網羅している。 石坂氏に加え、市山尚三氏、野崎歓氏、松岡環氏、門間貴志氏が監修・執筆し、若手のライター夏目深雪氏、佐野亨氏が編集を担当。四方田犬彦氏、宇田川幸洋氏など現