泉鏡花の初期の幻想小説「化鳥(けちょう)」の絵本が国書刊行会から刊行された。京都市のイラストレーターが、独特の画風でその世界観をよみがえらせた。「鏡花作品を知らないという人にぜひ手にとってほしい」と、泉鏡花記念館の担当者も期待する。 白や朱色、緑など鮮やかな色彩のイラストに、大きな文字で縦書きの文章。文章は鏡花の原文を抜粋する形でそのまま引用した。本の末尾には「化鳥」の全文が載っている。 この絵本は、泉鏡花文学賞制定40周年を記念する事業の一環で出版された。 金沢市出身で、日本を代表する幻想作家の鏡花は、「天守物語」「夜叉ケ池」の舞台や映画でも有名になり、県内では名を知らない人はほとんどいない。一方で、明治時代に書かれた文語体が多いため、作品そのものを読んだことのない市民も増えているそうだ。 「化鳥」は口語体作品。「子どもが親しめると同時に、大人の人にも、鏡花作品を読むきっかけにしてほしい
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