2015年1月11日のブックマーク (1件)

  • エクソフォニーの境地を問う -外国語で書くことの意味を考える

    エクソフォニーの境地を問う -外国語で書くことの意味を考える はじめに エクソフォニーとは「母語の外に出る」という意味であるらしい。多和田葉子さんの著書『エクソフォニー ─ 母語の外へ出る旅』のタイトルに使われているキーワードである。異文化との接触や外国語の学習が日々身近なものになっている今日において、文化の越境という大げさなことを言わなくても、私たちの日常生活の中で、「母語の外に出る」というようなことはもはや珍しい体験でなくなっている。そこで外国語で書くことの意味を考えてみたい。 外国語で書く、と一言でいっても、様々なケースや次元の行為が考えられる。異国の友人に手紙とかメールを送る場合もあれば、会議の報告書やプロジェクトの企画書をまとめるケースもある。国際学会での発表原稿や語学練習の作文もそれに数えられるであろう。こういった実用レベルのものに比べて、文人や作家の外国語による論述、創作はや