日本とモンゴルの外交関係樹立40周年を記念する企画展「モンゴル~シベリアを歩く-鳥居・江上の大陸探検」が横浜市中区の横浜ユーラシア文化館で開かれている。19世紀末から20世紀半ば、モンゴル高原からシベリア地域にかけて調査を行った2人の日本人研究者に着目。その収集資料の青銅器や銀製装飾品などを通じて遊牧文化を紹介している。9月23日まで。 展示品は、日本の人類学や考古学の基礎を築いた鳥居龍蔵(1870年~1953年)と、騎馬民族研究で知られる東洋学者の江上波夫(1906年~2002年)の収集資料や写真など計約200点。 江上が初めて学術的に紹介した遊牧世界の調理道具など日用の青銅器は必見という。北方遊牧民、契(きっ)丹(たん)族が建てた10~12世紀初頭の王朝「遼(りょう)」の装飾用馬具も公開される。展示担当者は「国際情勢が不安定な時代に大陸に渡り、パイオニアとして研究を行った日本人がいたこ