前々回(第66回)では「最適資本構成タカダ理論」,前回(第67回)では「最適ファイナンス構成論」の概要を説明しました。今回は,「GMS(総合スーパー)業界二強」といわれるセブン&アイとイオンの決算データを利用した資本構成の問題をとりあげます。 「前回までのコラムによれば,資本構成って他人資本と自己資本との間で行なわれる綱引きの結果,最適な資本構成はどこに落ち着くか,という議論でしたよね」 それに加えて,実際の資本構成との乖離はどれだけあるか,も合わせて検証してみます。まず,前回にも紹介した公式を再掲します(図1)。「ただし書き」にある用語を変更しているので,注意してください。 抽象的な説明だけでは難しいところがあるので,セブン&アイとイオンの具体的な決算データから,図1の妥当性を検証してみることにします。 資金を調達すると相応の資本コストが発生する 図2をご覧ください。2007年2月期と2
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