イオンはダイエーを子会社化する。今月中に筆頭株主の丸紅から、同社保有のダイエー株29.34%のうち24%強をTOB(株式公開買い付け)で取得、すでに保有しているダイエー株の約20%と合わせ、約44%を保有する新たな筆頭株主となる。 買収額は130億円前後の見込み。今後はイオンの主導で、最終赤字が続くダイエーの経営再建を急ぐことになるが、今回の子会社化の裏には、イオンと丸紅の確執があった。 ダイエーの子会社化により、イオンの連結売上高は単純合算で6兆円を超え、セブン&アイ・ホールディングス(HD)の連結売上高約4兆8000億円を大きく引き離し、圧倒的な業界トップとなる。 イオンの岡田元也社長は3月27日、都内で開いた記者発表で、ダイエーの経営再建が遅々として進まなかった原因について「大株主が2社あり、誰が責任者なのかはっきりしなかった」と意思決定の曖昧さを指摘した。一方、丸紅の岡田大介常務執
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