2009年02月03日15:30 カテゴリ書評/画評/品評Psychoengineering 感情の落とし穴の底で読みたい一冊 - 書評 - 世界は感情で動く 前回と同じく、紀伊国屋書店出版部黒田様および水野様より献本御礼。 世界は感情で動く Matteo Motterlini / 泉典子訳 [原著:Trappole Mentali] 「経済は感情で動く」の続編的位置づけの本書であるが、前著より面白くて役に立つ。Sequel(続編)が「第一話」より出来がいいというやや珍しい例だ。 本書「世界は感情で動く」の原題"Trappole Mentali"は、「感情の罠」。前著は「感情経済学的に人はどう振る舞うか」という「原因」に主眼がおかれているのに対し、本書では、「その結果何が起こるか」という「結果」と、「それが望んだ結果と異なることを防ぐにはどうしたらよいか」という「対策」に主眼がおかれている