ここ10年、アメリカでは海外のお菓子が大人気だが、なかでも大きな成功を収めたのが日本の「ハイチュウ」だ。米誌「アトランティック」の記者が、ハイチュウのユニークなサクセスストーリーと、アメリカ人が海外のお菓子に魅了される理由を探る。 日本のキットカットを試してみたら… ブルックリンのサンセットパークにある、小じんまりとした日本食材店「サンライズマート」では、山積みされたキットカットが嫌でも目に入る。 店内に足を踏み入れた途端、目の前に立ちはだかるのは色とりどりのキットカットの山だ。1袋10ドルとやや高めだが、そんなことは気にならないらしい。私がスープの材料を探しにこの店を訪れると、平日の午後にもかかわらず、複数の買い物客が次々とキットカットの袋を手に取っていった。 私はアメリカのスタンダードなキットカットしか食べたことがなかったが、日本のキットカットを絶賛する声はよく耳にしていた。せっかくの