医学部での教育内容や到達目標を定めた「医学教育モデル・コア・カリキュラム」について、文部科学省の委員会が、放射線障害や遺伝子・ゲノム医療の項目を新たに盛り込んだ改訂案をまとめた。エックス線透視像などを見ながら体内にカテーテルを入れて治療する「インターベンショナルラジオロジー(IVR)」による医療者の被ばくが問題視されていることなどを踏まえたもので、被ばく線量と放射線皮膚障害を説明できるといった「学修目標」を設定する。【新井哉】 モデル・コア・カリキュラムは、医学部の学生が卒業時までに身に付ける必要のある知識や技能、態度を「医師として求められる基本的な素質と能力」や「診療の基本」、「臨床実習」などの項目に分けて提示している。2001年度にカリキュラムを策定して以来、3回目の改訂となる。 改訂案については、従来の「見学型」の臨床実習を見直し、学生の段階から診療チームの一員として、診断・治療
