性格はのび太くんで、スペックは出来杉くん。演劇仲間にそう言われたと笑う黒田勇樹さん(33歳)。「天才子役」としてその才能を認められながらも、「がんばれていない自分」にコンプレックスを感じ、俳優業を退いてからはコールセンターや引越し業者で働いていた。週刊誌に“転落人生”と書かれたのを機に「ハイパーメディアフリーター」を名乗り、ネットで注目を集めるも、離婚スキャンダルを機に引きこもり生活に突入(前編)。「がんばれないオレなんかが、やっちゃいけない」と底辺を這いつくばっていた黒田さんを変えたものとはーー 黒田勇樹(くろだ・ゆうき) 1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5
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