検察審査会の議決で強制起訴されることになった民主党の小沢一郎元代表が議決後初めて記者会見し、「政治活動は私が必要とされる限り続ける」と述べた。法廷で徹底的に争う意向のようだが、起訴議決が持つ意味合いをあまりにも無視している。極めて残念としかいいようがない。 東京第5検察審査会は、小沢氏の供述に対して、「極めて不合理で到底、信用することができない」と刑事責任を問うべきだとの判断を示した。 司法改革の一環として民意を反映するために権限を強化されたこの検察審査会の判断に対し、小沢氏は、「正式の捜査機関である検察で不起訴になった」と、重ねて潔白を訴えるとともに、「十分な理解が得られなかったのは残念だ」との疑問を示した。自分勝手な理屈を振り回しているとしか受け取れない。 証人喚問要求については、「国会の決定にいつでも従う」とも語った。ならば、党執行部に対し、直ちに喚問に応じるとの意思を伝えるべきだ。