「パブリッククラウドはまだ稼働して間がなく、どんな障害が起こるのかを予測できない。できる範囲の手当てをしておくべきだ」(クロス・マーケティング システム開発ユニット エグゼクティブマネージャー 永井秀幸氏)。 まだ発展途上のクラウドの利用に取り組んだ現場を取材すると、信頼性に関しては、二つの問題が浮かび上がってきた(図5)。一つ目は、システムを冗長化して稼働率を高める際の問題である。多くのクラウドサービスはシステム構成がブラックボックスになっているため、冗長化に工夫が必要になった。稼働率を向上させたケースとして、インターネット上のコンテンツ流通を手掛けるライトアップや、ソーシャルゲームサービスのgumiの取り組みを取り上げる。対策はIaaSかPaaSかによって違ってくる。 二つ目は、データをバックアップする際の問題である。データのバックアップを標準またはオプションのサービスとして提供するク
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