「感情を含めた脳情報を直接やり取りする世界がきっと訪れる。その衝撃は初めて言葉が生まれた瞬間のようになるはずだ」。こう語るのは、脳関連技術の新規事業創出を手掛けるNTTデータ経営研究所ニューロイノベーションユニットアソシエイトパートナーの茨木拓也氏だ。同氏は感情推定技術などが高度に発展した社会について、「これまで情報の質は主に人間の言葉に依存してきた。脳情報のやり取りが新たな社会インフラになれば、『言葉で表現できない』情報の伝達を後押しできるようになる。情報が増えた分だけ、共有できること、提供できることの幅が広がり、様々な産業の成長をけん引するだろう」と未来を見据える。 膨らむ感情推定市場 製品やサービスの利用者に幸福感や満足感をもたらす「ハッピーテック」。その中核技術が「感情推定」である。カメラやセンサーで人間の表情や生体データ、行動などを捉え、そのデータを分析して喜び、怒り、悲しみ、戸
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