アルファ波やベータ波といった脳波の周波数は、意識状態も表している。つまり、脳波状態が意識的に制御できるようになれば、脳を効率よく使うことができるようになる。 例えば、アルファ波やシータ波はリラックスした状態である。このリラックスした状態で豊かな発想を出たりする。ベータ波は集中した状態だ。仕事を一気にこなしたい時に効果的だ。 脳波状態をコントロールする訓練用のバイオフィードバック装置もある。トップアスリートなどが活用しているが、個人で使うのは難しく、そして高額だ。そこで音声を自己暗示的に使った脳波コントロールを検討してみたい。 脳波コントロールは自己暗示の影響を受けやすい。平和運動で日本でも有名な作家ノーマン・カズンズ氏は、『続・笑いと治癒力―生への意欲 (岩波現代文庫)』で、脳波のバイオフィードバック実験をした時、意識の持ち方で脳波の状態を変えることができたと述べた。さらに訓練によって脳波