新国立無駄遣い─安藤忠雄氏が見逃したザハ案の金食い虫リスク 建築&住宅ジャーナリスト 細野透 2015年 7月16日 総工費は既に四転五転、今後も六転七転か 東京オリンピック・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の総工費は、二転三転どころではなく四転五転して、とりあえず2520億円に落ち着きました。今後も六転七転あるいは八転九転して、完成から数年で改築費を含めると5000億円を軽く突破するはずです。また25年も経てば補修費がどんどんかさんで、1兆円に到達するのではないかという声も聞こえてきます。 アベノミクスの大きな課題は、国内需要の掘り起こしにあったわけですので、無駄遣いの推進を陣頭指揮してきた関係者の方々はさぞ鼻が高いと思われます。 しかし「奢れる者は久しからず」。腰の重かった政府が昨15日、建設計画の見直しに向けて着手しました。さすがに無駄遣いではアベノミクスにならないとい